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Four By The Pen Friend Club
Four By The Pen Friend Club
[2nd EP CD-R Self Made]
発売日:2014/01
発売元:Penpal Records
[2023Mix]
配信開始日:2023/2/8
品番:SZDW3013
発売元:Sazanami Label
https://diskunion.lnk.to/SZDW3013
Track List
1.Do I Love You (MONO)
2.Don't Run Away (MONO)
3.When I Grow Up (To Be A Man) (MONO)
4.I Fell In Love (MONO)
5.Do I Love You (STEREO)
6.Don't Run Away (STEREO)
7.When I Grow Up (To Be A Man) (STEREO)
8.I Fell In Love (STEREO)
「噂のザ・ペンフレンドクラブ、第2作!本作も全ポップスファン、ビーチ・ボーイズ&フィル・スペクター・フリーク必聴、と断言!! 」
ザ・ペンフレンドクラブ。彼らが特別な存在である理由の1つは、その音楽が外部の玄人コネクションを使ったプロダクションでも、マニア個人の宅録作品でもなく、あくまで東京中央線カルチャーから発生した、熱量高いガレージ・バンドによって生み出されている、ということ。
その志は、表現の形は違えど、 ピチカート・ファイヴが’87年に作った、ワン・アンド・オンリーな名作「カップルズ」の雰囲気に通じる切実さがある。何かが始まりそうな春うららかな陽気、暑い日にクーラーの効いた部屋で飲むアイスティー、ホロ苦く「風立ちぬ」秋、冬の澄んだ空気に響く鈴の音。彼らの音楽は、歴史上の素晴らしいポップ・ソングと同じく、どんな季節の風景もキラキラと輝かせてくれる、この上なく優れたサウンドトラックなのだ。
昨年リリースの自主制作の1st EPがファンの絶賛の元に版を重ねていき、それら収録曲など実に再現度の高いライヴ活動を、コンスタントに行い続ける中放たれた、ファン待望の今回の2nd EP。
そういえば、前作「THREE BY THE PEN FRIEND CLUB」の一曲目は「NEW YORK’S A LONELY TOWN」だったが、本作もアンダース&ポンシア作の「DO I LOVE YOU ( ’64年、ザ・ロネッツ )」から始まる。原曲の雰囲気に忠実な直球アプローチ、かつ2014年の最新サウンド、アレンジで再現されるこのカヴァーを聴くだけで、本作も全ビーチ・ボーイズ&フィル・スペクター・フリーク必聴!と断言できる。特に完璧なリズム感、ピッチ、ニュアンス表現に加え、力強さすら兼ね備える、夕暮コウのヴォーカルが全体の瑞々しいイメージを大きく牽引し、思わずあのオリジナル曲を越えたぞ!?と言ってしまいたくなるほど。他にも、彼らのライヴ定番曲であり、その選曲、儚き美しさの再現でフリークを大いに唸らせた、ブルース&テリーの’66年作「DON’T RUN AWAY」。印象的な歯切れの良いギターカッティングと、緻密なコーラスワークを徹底再現した、ザ・ビーチ・ボーイズの’64年のヒット曲「WHEN I GROW UP (TO BE A MAN)(邦題:パンチで行こう)」のカヴァーも収録。それらに加え、今回も収録されたオリジナル曲「I FELL IN LOVE」。この曲こそが本作のベスト・トラック。モダン・フォーク・カルテットの未発表曲ながら、フィル・スペクターの手掛けた最高傑作の1つとして挙げられる「THIS COULD BE THE NIGHT」に共通するイメージを持つ浮遊感、高揚感。間奏明けのカタルシスたっぷりなコーラスにうっとりと...。
そういえば、1st EPも聴き込むうちにオリジナル曲「I SING A SONG FOR YOU」が一番好きな曲になり、結局自分にとっての2013年のベスト・ソングになったのだけど、彼らのオリジナル曲にはきっと全てのポップス・ファンを唸らせる魔法が詰まってるんだろうな。それが何故かって、うまく説明できないけれど。本作も1st同様に全4曲、全て音圧のモノラル、アレンジの妙を楽しめるステレオの2つのミックスで収録されており、聴き込む度に何度でも新しい発見が楽しめる仕様となっている。 ともあれ、こんなバンドが身近に居るってことだけで自分は本当に嬉しい(笑)。産まれてきてくれたこと、コンスタントな活動を続けてくれていること自体に、改めて本当に感謝。ありがとう、ザ・ペンフレンドクラブ!
TOMMY(VIVIAN BOYS)
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